「イスダルの女性(Isdal Woman)」は、46年前にノルウェーで起きた未解決事件です。謎の多い事件のため、漫画などにもなっており、有名です。
1970年11月、ノルウェーのイスダレン渓谷で、女性の変死体が発見されました。女性の体の一部は焼け焦げていました。また、身元が特定されないようにするためか、女性の所持品はラベルなどが切り取られていました。
警察がこの女性を調べると、暗号化されたメッセージや、変装の痕跡、偽の身分証などが見つかりました。
謎が多い事件で、さらに事件が起きたのは米ソ冷戦時代だったため、女性はスパイでは?と噂されましたが、事件は未解決のままでした。
女性は偽のパスポートを複数所有し、ホテルを転々としていた?

女性が書いたホテルの宿泊フォーム
この女性はノルウェーの複数のホテルを転々としていたそうです。
さらに、女性はホテルに泊まるときは偽名を使用していました。
多くのホテルでは宿泊時にパスポートの提示が必要となるため、女性は複数の偽のパスポートを所有していたと考えられるそうです。
まるでスパイ映画にありそうな話ですね・・・
暗号メモ

女性が残した暗号メモ

女性が残した暗号メモ
また、女性が残した暗号メモも発見されたそうです。まさにスパイ映画そのものですね。
たとえば、「O22 O28 P」は、「October 22-28 Paris(10月22日から28日はパリにいる)」です。
また、「O29PS」は「October 29 Paris Stavanger (10月29日はパリからスタヴァンゲルに行く)」。
さらに、「O30BN5」は 「October 30 Bergen 5 November (10月30日から11月5日まではベルゲンに滞在する)」という意味です。
最近、この事件の捜査が再開されることになり、DNA鑑定なども行われているそうです。もしかしたら女性の身元などが明らかになる可能性もありそうです。
参考記事:Isdal Woman: The mystery death haunting Norway for 46 years