日本人の多くがイメージする刑務所は、普通の生活よりも厳しくて、罰を与えられるところでしょう。
しかし、世界にはこのようなイメージとは全く違う刑務所があります。
普通の生活と同じか、それより豪華と思えるような刑務所があるのです。
そこで、これまでの刑務所のイメージが覆るような、ホテルと同じくらい豪華な世界の刑務所を紹介します。
これらの刑務所を知ってしまうと、刑務所のイメージが180度変わるかもしれません。
目次
1.「世界一人道的」ノルウェー、ハルデン刑務所
ノルウェーの「ハルデン刑務所」は世界一人道的な刑務所と言われています。
囚人の部屋には家具やテレビ、冷蔵庫が完備していて、まるで普通の家のようになっています。
普通の刑務所にあるような電気柵や、銃を持った警備員などは存在しません。監視カメラも施設の外側にあるだけで、囚人の部屋などには一切ないのです。
2.「ヒルトンのよう」ニュージーランド、オタゴ刑務所
「オタゴ刑務所」はニュージーランドのミルトンにある刑務所です。
「ミルトンのヒルトン」と呼ばれるように、刑務所の設備は豪華です。ラグビーのコートや、ジム、図書館、リハビリテーション施設などがあります。
また、施設は床暖房(ただし、床暖房はコストが低いという理由で導入されているようです。)で、受刑者の部屋は個室です。部屋にはベッドと机、テレビなどがあります。
3.「鍵のない刑務所」フィンランド、スオメンリンナ刑務所
フィンランドにある「スオメンリンナ刑務所」は、世界で唯一の「開かれた刑務所」です。部屋のすべてのドアには鍵がついていません。
刑務所はフィンランドのヘルシンキ郊外にあり、囚人たちは一つの家を数人でシェアし、中には個室があります。ユネスコの世界遺産にも登録されていて、旅行者も訪れる観光スポットになっています。
4.「サッカーコートや、ソファー」アメリカ、マハノイ州刑務所
「マハノイ州刑務所」はアメリカのペンシルベニア州東マハノイにあります。
比較的軽い罪の囚人が収容されており、囚人たちはサッカーコートやソファのある共有スペースを利用することができます。
また囚人たちは刑務所内で販売商品の製作やごみ収集の仕事に従事したり、電気工事、石材加工、調理、大工、塗装の職業訓練を受けることができます。
5.「朝食付きの民宿」スコットランド、アディウウェル女王陛下刑務所
「アディウウェル女王陛下刑務所」はスコットランドのアディウウェル村にあります。この刑務所は、刑務所というよりも「朝食付きの民宿」です。
この刑務所は罰を与えるよりも社会復帰に焦点が当てられているため、囚人にはフルタイムの仕事と、きれいな部屋が与えられています。
6.「小さな楽園」ノルウェー、バストイ刑務所
「バストイ刑務所」はノルウェーのバストイにあります。
この刑務所は「小さな楽園」です。刑務所では乗馬やクロスカントリースキー、釣り、テニス、豪華な食事を楽しめます。
囚人は監獄の中では生活しません。代わりに島に点在する木製のコテージでゆっくり休むのです。2014年、この刑務所は人間の価値と寛容性に関する賞を受賞しています。
7.「クリエイティブな刑務所」アメリカ、ウィスコンシン州オックスフォード連邦矯正施設
アメリカのウィスコンシン州にある「オックスフォード連邦矯正施設」には、有刺鉄線のついた柵は一切ありません。代わりに緑豊かな自然が広がっています。
この施設では囚人に「芸術活動」を行わせています。芸術は囚人のリハビリテーションに効果のあることが証明されているそうです。