想像できますか?昔、教会は「行く」ものではなく、教会が「来る」ものだったということを。
19世紀の中ごろ、フィラデルフィアでは、浮遊する教会がありました。これはデラウェア川沿岸の海運会社で働く労働者のために作られました。この浮遊する教会は、1849年に利用が始まり、タグボートによっていろんな場所に移動されました。
この教会はなんと600人もの収容能力があったそうです。しかし定員に達するのはまれでした。参加者の多くが船酔いのために早くから教会を離れたからです。強風のため横向きに傾いたり、一度沈んでしまうこともあったそうです。1853年にはメンテナンス費用の高騰や停泊地を維持することが困難になり、教会は売りに出されました。
*ネットで調べたところ、現在も浮遊する教会はいくつかあるようです。以下はロシアの浮遊する教会です。