By Sylvain Larue – https://site.voila.fr/guillotine, CC 表示-継承 3.0, Link
「ギロチン」は、フランス革命の時などに使用された処刑器具です。
大きな刃で首を切るので、見た目は残酷に見えるかもしれません。しかし、ギロチンの熱心な支持者であったジョゼフ=イニャス・ギヨタンは、ギロチンは「人道的」な処刑方法だと主張しました。ギヨタンは、フランスの内科医であり、博愛主義者として知られた人物です。
研究者などによると、これは真実のようです。なぜなら、ギロチンを使用すると、脊髄から脳に至る神経を一瞬で切断できるからです。
また、ギロチンの落ちするスピードはとても速いので、首に当たる刃の冷たさを感じることもないそうです。
「ギロチンで切られた後も痙攣するのは?」
ギロチンの処刑時に、切られた首が痙攣したり、眼がパチパチしたりするのを目撃されることがあったそうです。
これは死後5分の間に起こる現象で、理由は脳が窒息するからです。痙攣するからといって痛みがあるわけではありません。これはマウスを使った実験でも確認されています。
死んだ後も脳はしばらく活動する可能性があるようですが、それは生きているということでも、何かを感じるということでもないのです。
「わざと刃を鈍くしていた?」
以上の理由から、ギロチンは痛みを感じさせない処刑方法というのは間違いないようです。
しかし、これはギロチンの刃が鋭くて、一瞬で切断できる場合に限ります。
実際は、痛みを増すため、死刑執行人がわざとギロチンの刃を鈍くすることもあったようです。
いくら痛みがないとは言われても、ギロチン台に寝かされて、刃が下りるのを待つのはやはり恐ろしい気がします・・・。
ちなみにフランスでは戦後から最近まで、ギロチンが公式な死刑の方法として残っていたようです。